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夕刊フジ・大化け前の関西中小企業 /

朝日新聞・コラム人 /

日刊工業新聞 /

Net Channel KYO モバイル情報 /
モバイルでの視聴を可能にするためテストを繰り返しておりましたが、
いよいよ皆様に発表できる段階になりました。
発表から爆発的に普及している
i Pod・i Phom対応。
『番組ライブラリー』の動画を持ち出せるようになりました。
これで人気番組の『KAORI学』や『HIBRID』を学校 ? 職場 ? で
ご覧頂けます。

examiner /

SHANIMU(ヤマダ電機発刊) /

日刊工業新聞 /

セレクトビューティー /

東スポ・中京スポ・大スポ /

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週刊大衆 /

ボクシング生放送 /

協働通信 /
ブロードバンド通信網を驚異的なスピードで整備された今年
は歴史に残る年になるかもしれません。
すでに1000万世帯を越えるに至った日本のブロードバンド通信網は
数々の核融合を起こそうとしています。
それは電話という概念を崩す、インターネット電話網。市内・市街・国際など
距離や国際間などで料金を取っていた企業形態を崩壊させます。
さらに常時接続となった現在、通話時間への料金加算もビジネスとしての
形態を成さなくなってきました。
数年前までのマイライン騒動はどこへ行ったのでしょう、
こうなることは容易に予想できたはずです。
孫氏率いるヤフーは今期500億を越える投資赤字を出しながら、
ブロードバンド通信網を構築しています。
一億総評論家となった日本の企業家たちは一様に彼のビジネススタイルを
批判していますが、批判するばかりで手も足も出せない彼らを後目に、
着々と日本の通信・映像・メディア・文化を握ろうとしています。
今期の投資が吉と出るか凶となるかは神と孫氏のみぞ知るわけですが、
固まることしかできない日本の企業家たちは考えなければならないでしょう。
世界初のインターネット24時間放送局としてスタートした当局
(netchannel KYO・http://www.nc-kyo.com)はまもなく6年目に入ろうとしています。
開局当初は"これからデジタルハイビジョンの時代にこんな紙芝居のような物"
"通信インフラが出来ていないのに""パソコンが使えない""テレビ局なんて素人が"
"それって儲かるのか""メディアなんて作って逮捕されないのか"
"放送して商品がどれだけ売れるのか"
"商売する方法を教えてくれ""ビジネス構築を保証してくれ""全く理解できない"等々、
まともな大人が発する言葉とは考えられないような幼稚で陳腐な会話ばかりでした。
当初、関西のベンチャー思想溢れる企業家が集まり、アイデアと夢と
新しいブロードバンド時代は関西がリードする!! なんて期待していたのですが、
現実は小さな評論家ばかりでした。
あまりにも頭の悪さにガッカリしていた私どもに、興味を示しコンタクトを取ってきたのは
驚いたことに日本を代表する企業、ソニー・三菱電機・マイクロソフトさらには経済産業省
・教育委員会・関西テレビ・讀賣テレビ・FM局・電通・博報堂・等々でした。
これはどうゆう事でしょう。
そう、大衆が頭が固いとか体質が古いとか時代を理解していないなどと批判する、
大企業や行政、巨大マスメディアが、実は想像以上に頭が柔らかく行動力があり
アイデアマンであり融通が利くということなのです。
現在、netchannel KYOは理解できない頭の悪い人達を後目に平均視聴率10万アクセス以上、
人気番組では40万アクセスを越えるまでになりました。
アクセスランキングでは日本で13位を誇り、メディアとして確実に地位を確保して参りました。
番組は経済産業省・ソニー・教育委員会・讀賣テレビ・FM局・個人・企業等々
インターネットらしく縄張りや古い慣習常識にとらわれず実にグローバルに展開しています。
私どもはネットベンチャー企業を立ち上げたとは考えていません。
あくまでも放送局としてメディアとしてモラルと品格を持って運営しており、
他社の投資や共同事業や上場話もいっさい受け付けておりません。
他の影響を受けることは、メディアとしての責任を放棄することだと考えております。
よってベンチャーにありがちなあれもこれも手を付ける事をせず、
放送局としての業務と関連事業に特化しています。
だからこそnetchannel KYOが存在することによって新しいビジネスが生まれてくる事に
期待しています、たとえば広告代理店・番組制作会社・カメラマン・
監督・タレント・タレントスクール等々。
さらにnetchannel KYOの夢は広がります。
小さな放送局は維持運営にパワーが小さくてすみます、ビジネスモデルを
構築している私どもは近い将来、netchannel KYO 香港・netchannel KYO パリ・
netchannel KYO LA・netchannel KYO 東京と世界に広げていきます。

安定を装いながらも劇的な変化を求める、これが人類の本能だとすれば、
時代の流れを 止めることはできません。
それに翻弄される事を避けるには、知識と優れたバランス感覚しかありません。
無知は差別を生み、貧困を生み、妬みや、恨みを生みます。
無知は人としての最大の敵なのです。

御堂筋新聞 /

日経産業新聞 /

週間プレイボーイ /

 『マンスリー近畿』経済産業省近畿経済産業局編集 /

No.1

No.2

No.3

No.4

No.5

No.6

朝日新聞 /

リクルート 『 KANSAI EXECUTIVE 』 /
活動フィールド: 経営
TYPE: 直感型
BIRTH: 1953/12/7
BloodType: ?型
出身地: 香港
出身校: バークレー音楽学院
HOBBY: 写真
インターネットを使い、世界に向けて情報番組を発信する
テレビメディア構築を目指す。
所在地: 大阪府
住所: 大阪市北区同心1-2-15 アトリゥムドウシン8F-1
TEL: 06-4800-6123
FAX: 06-4800-6124
業種: マスコミ関連
事業内容: インターネットTV局の運営
設立: 1999年2月
企業特色: 独自の・サービスで成長するユニーク企業

■主催 : (株)新社会システム総合研究所

■講演御出席企業の皆様。

劾TTPCコミュケーションズ
劾TTデーター
劾TTドコモ
潟Aバ
潟Tムライティービー
潟Wュピター・プログラミング
潟Xキップシティ
潟^ムラ製作所
潟eィー・ヴィー・キュー九州放送
潟fジタルスケープ
活齬z
褐ワ東社
鰹報設計
椛謌鼡サ商
鞄月ナ
鞄立製作所
兜汢ェ放送
蒲L線ブロードネットワークス
泣Aルファスタジオ
泣Jミヨコーポレーション
泣^キオン
JSAT
KDDI
TAC
イナ日本
エイベックスネットワーク
シーエーアイ
シャープ
ソニー
ニフティ
メディア21
リコー三愛サービス
伊藤忠商事
沖電気工業
鹿児島テレビ放送
松下通信工業
松下電器産業
清水建設
西日本電信電話
日本ダイレックス
日本ヒューレット・パッカード
日本ユニシス
日本電気
日本放送協会
富士太極整体道
北上ケーブルテレビ
野村証券
(各社複数の御出席がありました)
■講演内容

■インターネットとメディア

  ○英語が出来ない日本にインターネットは
    必要ない
  ○技術者がリードするWebビジネスは
    成功するわけがない!!
  ○映画をパソコンで見て何が楽しい
   "TSUTAYA"はオンデマンド
  ○サイバー音痴にターゲットを向ける
    日本ビジネスのアホバカセンス。
  ○テレビ文化圏の日本人に
    合うメディアは
  ○苦悩するテレビ・ラジオ業界
  ○本当に必要とされる新メディアは

■Net Channel KYO の構想から
                今後の展開

  ○24時間インターネット放送・
    Net Channel KYOの構築
  ○ビジネス特許や独占にこだわる
    日本のビジネススタイル。
  ○コンテンツすら創造出来ない
    ビジネスセンス。
  ○既存のメディアはローカル局。
  ○USAインターネットTVと
    net channel KYOのビジネス
    センスの違い。
  ○Net Channel KYO に求められる
    現在&未来
  ○孤立から飛び出す老人たち。
  ○英国総領事館のPR戦略。
  ○ビデオジャーナリストとして
    成長する大学生達。
  ○大学生をサポートする大手企業
    と民放TV局。
  ○ジャーナリスト、タレント、音楽、
    映像、全てをクリエイトする
    net channel KYO。
  ○マルチプレイヤー以外は
    必要でない。
  ○世界から集まる
    ビデオジャーナリスト達。
  ○究極のコストパフォーマンス。

■Net Channel KYO の世界戦略。

関西TV・スーパーニュース・特番 /

大阪新聞 /
●誰でも自分のテレビ番組が作れる

大阪新聞・篠原知存

『ネットチャンネルKYO』(大阪市北区)は、世界で初めて365日・24時間の動画放送を実現したインターネット・テレビ局だ。
ホントに小さな放送局だが、ホームページ(HP)が見られるパソコンさえあれば世界中の何処でも視聴できる。メディアとしての可能性は、ある意味で衛星放送よりも大きい。
社長の許平和さん(47)は上海音楽院の教授にして作曲家、テレビキャスター、華僑の名門一族の太人(たいぱん)・・・という多彩な顔を持つマルチタレント。アイディアを生かしたオリジナリティー溢れる番組をオンエア中だ。 (篠原知存)
「世の中にインターネットなんてなくても生きていけるでしょう」
ネットテレビ局の社長が話す言葉とは思えないが、民放でレギュラー番組の仕事をしたりしてテレビの現場を知っているだけに、シビアな視点からビジネスを構築している。
大阪市北区にあるマンションの一室が、事務所兼送出センター。副社長兼キャスターの一村かおりさんとたった二人で、番組出演からカメラマン、編集、送出エンジニアまでこなしている。徹底的に不要なモノを切り捨てたのは、放送料をとことん安くするためだ。
30分で5万円。15秒のCMなら1日12回放送で1万円という敷居の低さは驚きである。
「少年サッカーの試合でも、アマチュアバンドの演奏でも、ポケットマネーで世界に情報を発信できる。誰でも全国放送のレギュラー番組を作ってしまえる。それって、楽しいじゃないですか」
いま放送されているレギュラー番組は、許社長が世界中の文化人にインタビューする「許平和のハイソサエティ」や一村さんが世相を斬る「KAORI・学」、岸和田のだんじり好きが全国の祭りを紹介する「祭の虫」など。
人気番組は多いときには7万人の視聴者があり、毎日約100通のメールが届く。
番組を持つ整体師のもとに、タイから「弟子入りしたい」と連絡が入り、局にはイタリア人から就職希望のメールが届くといった具合で、反響が国際的なのはネットならでは。
「海外在住の日本人の方に『日本語が聞けて嬉しい』と言ってもらったり、日本語を勉強している外国人にも役立っているみたいです」
その可能性に気づいた大手企業や自治体から「共同出資したい」「スタジオを提供したい」などというオファーが殺到しているが、すべて断っている。設備や機材、スタッフの数などで既存のテレビ局と競うつもりはない。「パーソナルメディアであること」にこだわっているからだ。
「画像は普通のテレビに比べれば粗いし小さい。でもパソコンなんだからそれでいい。お金も維持していくだけあればいい。それより、誰もが自分でメディアを持てる環境を作ることが大切」
放送を開始したのは2年前。その後国内にも『ネットテレビ』を名乗るHPは山ほどできたが、いずれも動画ファイルをダゥンロードする方式で、24時間送出しているのはまだ「KYO」と米国の大手放送局だけだという。
ネットの接続環境が整ってくれば、ライバル局増えることも予想されるが「どんどん出てきて欲しい。中身で勝負したいですね」
アイディアは尽きない。メジャーレーベルからアイドルをデビューさせる計画も着々と進行中。これもまたアイドルと消費者をネットテレビ−通販で直結する。既存のシステムへの挑戦でもある。
「ほんと、表現者にとって面白い時代になったと思いますよ」

ネットチャンネルKYO 社長  
許 平和 さん
1953年、華僑・許家の筆頭(太人)の長男として香港で生まれる。神戸に移住してカナディアンアカデミーを卒業。米国ボストンのバークレー音楽院作曲科で学び、ハリウッドで音楽プロデューサーとして活動。帰国後に番組テーマ曲やCMソングを多数手がけ、94年から上海音楽院客員教授。キャスターやラジオのパーソナリティーなどの芸能活動や執筆活動など多彩な顔を持つマルチタレントだ。

月刊ニューメディア /
●ブロードバンドネットワークの時代の予感
   たった2人のネットテレビ局「net channel KYO」を見る

鰹報設計代表取締役・野澤俊雄

ソニーの出井社長の第2の巨大隕石」説を持ち出すまでもなくブロードバンドネットワークの時代はまじかに迫りつつある。そのメディアや通信への変革のインパクトについてはまだその全容を垣間見せるにとどまっているものの、「巨大隕石化」を目指す試行的プロジェクトは、各分野で動き始めだした。そのひとつが誰もが一度は夢見るパーソナル放送局(ネットテレビ局)の出現であり、このリポートは日本で初めて24時間の動画配信に挑戦したインターネット放送局「ネットチャンネル KYO」の試行を紹介する中で、ブロードバンドネットワークの時代への何らかの予感を、読まれる人それぞれに感じて取ってもらえればと思う。

■皮膚感覚を持つパーソナルメディアを目指す
大阪北区、帝国ホテルにほど近いロフト風のマンション。おそらく4DKといった広さ(狭さ?)の1室が「net channel KYO」のスタジオであり、送出センターである。リビングルームがメインスタジオであり、和室は和室で落語の高座などに使われる。そしてスタッフは代表取締役である許平和氏と副社長の一村かおり氏の2人だけ。自らがMCから撮影、編集、送出業務までをこなす。もちろん放送局だから外部の出演者は多いが、2人だけの手で世界に向けて365日24時間の動画配信を続けているのである。代表の許氏曰く、他局(ネットテレビ局)の体制を見ているとうらやましいとは思う。しかし機材、人員を重装備にすれば企業としての発想と論理が入ってきてしまう。うちはパーソナルという立脚点を最後まで維持したいからこれでよい。だから大手企業から来る共同出資の話も断り、またいたずらにスタッフを増やす気持ちもないという。もちろんボランティアではないからビジネスとして成立させなければならないが、個的な発想を貫き、個的な皮膚感覚を持つメディアであり続けることが、逆にこのメディアをビジネス的に継続させていく最大の課題だとする。もし自分の感覚が人に受け入れられなければそれはそれまでの話だといさぎよい。

■日本人感から生まれたネットテレビ局構想
許氏は香港と台湾籍を持つ在日中国人である。香港で生まれ、日本・神戸に移り、アメリカの音楽大学を卒業した。米国、フランスで作曲家やビデオコンポーザーとして活躍後、大阪に拠点を置き作曲活動をする傍らテレビ番組キャスターなどを続けてきた経歴が活きてくる。そして個人で開局できるということは、いささかの資産家でもある筈である。といえば一般的な日本人であったらネットテレビ局など開局できなかったという話にもなろうが、それは別の次元のこととして、逆に外国籍である彼のグローバルな観点からのインターネットビジネスへの視点と彼のクールな日本人感がインターネット放送局のあり方に関する彼なりの明確な論理を創り上げ、それが(異論もまたでてこようが)今後のネットテレビ局作りに関するひとつの実践的な提言に成り得ているのである。
何故ネットテレビ局をはじめたのか。そこに彼の日本人感が介在する。あくまでも“多くの”"現在の”という注釈が全てに入るが、物も情報も身近に入手できる日本人に本当にインターネット(現状のような)が必要なのかというところから彼の発想はスタートする。また彼からすれば英語を使えない今日の日本人はインターネットの世界の真髄を享受できないという。逆にいえば日本のインターネットのWEBが持つ(欧米と比べれば希薄な)情報量だけでいつまで満足してられるのか。しかも英語だけでなく文字情報を今の日本人は基本的には苦手とする。またパッシブな情報との接触性。日本ではラジオでもテレビでもナガラ視聴が中心を占め、情報遮断が怖い民族と見る。つまり日本の新興宗教ではないが現形のインターネットの爆発的普及は進んでもいつかどこかに限界点がでてくる筈だということになる。となれば彼の発想が帰結していく方向は決まってくる、文字よりも映像。それも動画によるパーソナルなネットメディアが、日本では主流に転換していくと確信する。そして画面にはインタラクティブ機能を盛り込むが、動画放送はあえてナガラ視聴を目指す一方通行的プログラムの編成とし、昨今はやりの[必要なときに必要な情報]というVOD的発想は切り捨てられる。さらに視聴者からは金銭の対価は得ない無料放送とする。これもタダの情報に慣れた日本人の最大公約数的なレベルからのフレームが決まってくる。収入はいわゆる低額に抑えた番組提供料(30分5万・1時間10万円・CM1日12回で1万円)で採算を取ろうとする。

■マスコミはローカルメディア?
動画放送にしたことも、また無料放送にしたことも、そして24時間の放送形態もまずは日本人をベースとした発想ではあるものの、実は世界に視聴者を広げるための方策でもあったのである。まず日本人の心を掴み次に世界を射程に置く。それが許氏のネットテレビ局開設の最大の夢である。「マスメディアは日本のローカルメディアに過ぎないね、といつか言えるかな?」それは今はジョークにしても、インターネット放送局の世界へ「常時」リアルタイムに発信できるメディア特性はデジタルBSといえども持ち得ない。その意味で「net channel KYO」はミニのまたミニレベルのテレビ局であるとしても、巨大な映像メディアが力では押しつぶせない独自の存立意義を有しているのである。
その萌芽はすでに出始めてきている。毎日のように送られてくる無数のメールの中に海外からの発信者が急増してきたというのは副社長の一村かおり氏。彼女は中小企業コンサルタントという違う世界から飛び込み、営業、経理、そして講演をしてきた経験を活かし、この局のメインキャスターもつとめれば、毎日深夜まで視聴者のメールに返事も書く。
メールを寄せてきた海外での視聴者は最初は海外在住の日本人。日本語CATV局がある国においても、リアルタイムのつながり感が「net channel KYO」の視聴者を獲得し始めた。常時接続料金の安さもあいまってか、海外の方がかえって”ながら視聴者”が多そうとは彼女の印象だ。そして次は日本語を学ぼうとする外国人。短波放送を聞いていた層が乗り換えてきつつある。そして日本の流行にあこがれる主として東南アジア若者にも今、口コミでか徐々に広がりを見せる。逆に日本での話だが、国際結婚をしたカップルの結婚式のビデオを放映したいという依頼もあった。母国にいる親戚や友人に見てもらうためだという。意外な活用方法を視聴者が教えてくれるのがネットテレビ局の面白さである。

■新人登竜門メディアへの試行
子どもたちのサッカーチーム試合のビデオの放映。放映料は親が割り勘で出してくれた。稽古事の発表会。ビデオレター代わりに地方の祖父母が楽しみにしていよう。国際性と地域密着型の混在。海外へ単身赴任した父親も見られるという説明がそこをとりあえずは整合させるが、混沌のままにまずは走りつづけることが先ともいえてくる。いずれにしても局としてのオリジナル番組の充実化はもちろんとしてもネットテレビ局による発表、発信が幅広い層に浸透、定着化させていくことが当面の課題となる。各界新人の登竜門化、発表機会の少ないアーティストへの場の提供、それも同じアーティストの立場にある許氏のもう一つの願望である。関西の地の利を生かし新人、ベテランの落語家にレギュラーの番組をスタートさせたことをきっかけに、芸能、芸術分野の新人にミニ公演、ミニリサイタル的な場を用意していこうとする。海外からのメールの中に例えば自分の歌を流してという外国人からの依頼がいつくるかを楽しみに待っている2人だがその機会はそうは遠くなく訪れるに違いない。

■1億のイニシアルコスト
ところでネットテレビ局の開設のイニシアルコストはいくらかかったか。許氏の言ではネットチャンネルKYOの場合にはほぼ1億。その約5割前後がスタジオからNTTまでの光ファイバーを束にして引いたコストとそのシステム構築費。故にその部分を安価に代替するシステムを取れる条件にあれば、コストは大きく削減できることになる。「net channel KYO」のシステムは画像の中の動画部分は光ファイバーを引いたNTT西日本の交換局内にお置いたサーバーからOCNを通して送出している。動画以外の情報は自社内のサーバーに置くという複合的送出システムを採用した。そうしなければ膨大なアクセス数(現状のピークでは日に4万〜5万アクセス)に対応するためには専用の光ファイバーを多量に敷かなければなならいからだ。
送信ソフトはNTTの開発したDVD用のプログラムをベースに許氏とNTTでネットテレビ局用に改良した。改善点はリアルプレイヤーなどの他の映像送信ソフトよりも大きく、軽く(情報蓄積量を軽減して)高画質な動画を再生する機能、そして動画映像がブラウザ画像そのままに画面表示されるのでなく、テレビ的なデザインのフレームの中に映像が表示できる仕組みにすることも彼のこだわりとして完成させた。他のネットテレビ局の画質と比べて見ていただきたいと彼は自信もって言う。

■恵まれたビジネスジャンル
送出品質に関してはISDN128回線、CPUペンティアム300以上を基準にし、現在は250Kbpsで送信。CATVインターネット、ADSL、MEGAWAVEでは完璧な形で視聴できるもののそれ以下の通信環境だとコマ落ち、音トビが出る場合がある。何故64ぐらいに落し、より多くの人がストレスなく見られる仕組みにしないのかとも思うが、そこはまだ一部であれ催行の通信環境には最高の画質を送出するという姿勢は崩したくないとする。一般が250クラスになれば500で送り、それが500になれば1000といった形常に倍クラスの質で送る。そのことは海外のネットテレビを意識していることもあるが、本当の絵はこれより良いと常に感じさせ続けていくこともネットテレビ局への期待度をつなぎとめていく大事な要素だと考えているのである。
その一方ランニングコストを下げるための工夫もある。NTT内のサーバーに動画をアップロードするメディアはVHSビデオにした。テープ代はかからず極論すればランニングコストはNTTへの回線料と2人の人件費と家賃だけ、持久戦にも耐えられる体制である。そこには許氏の経営者としての甘くはないビジネスというシビアな姿勢も見えてくる。
しかしこの仕事を経営的に見ればすごいメリットもあるのだという。確かにイニシアルコストはかかっている。だが固定費が今後年々下がっていくことが約束されているビジネスジャンルはそうは多くない。回線料しかり、サーバー代しかり、みんな急速に安くなっていく。

ともかくも「net channel KYO」インターネットの時代からブロードバンドネットワークという時代への梯子を自分でかけて登りだした。本当にたどり着けるのか。
後続する大手の参入もある中で先駆者の利益を如何に守っていけるのか。まだ課題は重い。しかし踏み台にしていただいても結構という許氏の「net channel KYO」という身を投じた提言は日本に様々なネットテレビ局の誕生、ひいてはブロードバンドネットワーク時代の着火点になりよう。
                                            以上

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